今昔 階段昇降機「海外製と国産化」の画像

階段昇降機 今昔 その4

25年から30年前頃、階段昇降機は介護の世界でやっと一部の人たちに認知され始めていました。
どのような人たちかと言うと、高齢の方や障害を持った方向けに自宅のリフォームを提案する人たちです。

普通は建築士の方が多いですが、そうでない場合も有ります。

当時は今ほどリフォームが一般的ではありませんでした。
ですが、徐々にそのニーズは増加していました。
そして日本の住宅事情から、2階寝室が有ったりするケースが多く、問い合わせは増える傾向に有りました。

また、一般の建築会社や工務店或いは設計会社からも問い合わせが多く入るようになってきました。
更に電気店やガス会社など個人のお宅に入り込んでいる人たちからも、問い合わせが入る事がかなり多く有りました。

そんな中、階段昇降機自体も少しずつ変化と進化をしていきます。

日本の住宅事情と“国産”階段昇降機

もともと海外から、特にヨーロッパからの輸入品が取り扱われたのが始まりでしたが、日本の階段昇降機メーカーが出来ると日本の住宅事情にあった機器が開発され始めます。

特に重要なのは、日本の住宅の狭い階段に設置可能な階段昇降機の開発です。
そもそも乗る人の体型からして、日本人と欧米人では大きく違います。

そのような事情から、日本の階段昇降機を製造するメーカーはよりコンパクトで日本人の体型にあった階段昇降機を開発するようになりました。
  
特に階段の幅は木造住宅の場合、階段の有効幅が75cm前後である事が多く、各メーカーはその階段幅の中に取り付けられて人が乗れるような階段昇降機を開発して行く事になります。
更に狭い上に階段の形状も複雑なものが多く、いかにそれらの階段に対応していくかが重要になっていきました。

当時の階段昇降機はまだまだサイズも大きく、設置してしまうと階段を大きく塞いでしまうようなものが多かったと思います。
また、デザインもいかにも機械が家の中にある……という感じでした。
特に機器を走らせるレールは、モノレールのレールがそのまま階段に取り付けられた構造でした。

モノレールは車両の上にレールが有りますが、そのレールをひっくり返して階段に足を立てて取り付けたカッコウでした。
鉄のレールの上を鉄製のガイドローラーがガイドして走る為、音も結構な音が出ていた事を憶えています。

今思うとちょっと考えられないようなものでしたが、当時はそれが普通というよりもそれが最も進んだ階段用の昇降機の姿でした。

階段昇降機 今昔シリーズ

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