階段昇降機　今昔　その１

今回は少し変わったテーマです。

今昔としましたが、日本に階段昇降機がやって来たのは、かれこれ40年以上前という事です。
「やって来た」という表現から、元々日本に階段昇降機が無かった事を理解して貰えると思います。

そうです！　元々は海外製のものが日本に輸入されたのが始まりなのです。

当時、ヨーロッパの国で作られた階段昇降機が日本で扱われ始めて、その後、日本の幾つかの会社が日本製のものを作り始めました。

それから10年ほど経った頃、わたしは階段昇降機を販売する会社に入って、階段昇降機をお客様に提供する事になったのです。

1990年代の階段昇降機

正直、わたしも階段昇降機がどんなものか全く知りませんでした。
何もかもが初めての事ばかりで、とても戸惑った事を憶えています。

当時、世の中にほぼ認知されていない階段昇降機でしたから、そのものを第三者に説明する事自体、かなり難しい行為でした。

今は当たり前になっているスマホだって、これを固定電話しかない時代に説明しろと言われたらかなり苦労すると思います。
当時の階段昇降機も同じくらい説明に苦労しました。

そもそも自分の持っているカタログの情報以外、お客様に見て貰うものが存在していませんでした。
いや、正確には当時すでに一部の展示場に階段昇降機が展示されていたようですが、それは一般的には稀な存在でした。

階段昇降機は遊具扱いだった

とにかく階段昇降機は人々の頭の中には無い存在でした。

おまけに当時は今のようにエレベーターではなくて、遊園地の遊具などと同じ扱いになっていました。
そのため一般に人にとっては知るチャンスがほぼゼロの存在だったのです。

今回は今から30年前にみなさんにタイプスリップして頂きました。
次回はそこからどうして行ったのか？　というお話になります。

それではまた。