階段昇降機とバッテリー

階段昇降機の動力源とバッテリーについて

時折、「階段昇降機はどうやって動いているのですか?」と質問を受けることがあります。

弊社の階段昇降機はいずれも家庭用の100V電源で動きますが、直線タイプの昇降機と曲線タイプの昇降機で若干の違いがあります。
直線タイプの昇降機は直接コンセントからケーブルを介して給電するのですが、曲線タイプの昇降機はバッテリーで駆動しています。

今日はこのバッテリーについては、ご利用者様が快適に昇降機を利用していく為に必要なことを記そうと思います。

バッテリーの充電ポイントは?

曲線タイプの昇降機のバッテリーは、充電ガイドが設置してある場所で充電します。

通常はレールの一番上(上階)と一番下(下階)のみですが、レールの任意の中間地点にも充電ガイドを設置できます。
例えば1F~4Fの2Fと3Fの部分に中間充電を設置することも可能です。

バッテリーは上がってしまわないのか?

直線タイプの昇降機はケーブルで常に給電しておりますので、レールのどの位置に停止させても問題ありません。

対して、曲線タイプの昇降機は充電ガイド以外の場所に停車し続けてしまうと、バッテリーが上がってしまい、最悪の場合、バッテリーの交換が必要になってしまいます。
昇降機を使用しない時は必ず充電ガイドのある位置に停めておくようにしましょう。

タスカルの曲線タイプの昇降機は、充電ガイドに近付くと昇降機のスピードが遅くなります。
また充電ガイドではない場所で停止させるとアラームが鳴り、ご利用者様に知らせる機能が付いています。

バッテリーの交換目安は?

使用状況にもよりますがだいたい3年~5年程度でバッテリーは寿命を迎えることが多いです。

  • 上るときの速度が遅くなってきた。
  • 上るときに途中で停止してしまう。
  • 下がるときは動くけど上がらない。

このような症状が出てきたら、バッテリー交換のサインかもしれません。
またバッテリーの電圧が低下してくるとアラーム音が鳴るようになっています。

バッテリーが上がってしまったら?

曲線タイプの昇降機のバッテリーは充電ガイド以外の場所に停車したり、バッテリーが経年変化したりして、上がってしまう場合があるでしょう。

バッテリーが上がって階段昇降機が使えない状態になってしまうと、ご利用者様の生活が立ち行かなくなってしまうこともあります。

もしバッテリーが上がってしまった場合は販売店までご連絡ください。バッテリーを交換するときは専門のサービススタッフが交換に伺います。

お客様の御都合に合わせて迅速に対応致します。

交換されたバッテリーはどうなるのか?

タスカルの曲線タイプの昇降機のバッテリーは鉛蓄電池を使っています。交換されたバッテリーは専門業者が回収し、法律に従ってリサイクルされます。