階段昇降機はレンタル?購入?
毎日の階段の上り下りが大変になってきて階段昇降機を導入しようとあれこれ情報収集を始めた時、最初に立ちはだかるハードルが「レンタル」or「購入」の問題ではないでしょうか?
階段昇降機をレンタルする場合
レンタルのメリット
レンタルのメリットとして一番大きいのは使いたいときだけ借りられることです。また、借りる期間が短い場合は、購入に比べて安価であるということです。
レンタルのデメリット
レンタルのデメリットとしては、ほとんどのレンタル会社で初期費用がかかります。そして、その費用やサービス内容はレンタル会社によって様々です。
例えば、年に数回の定期点検がある会社と全くない会社があります。他にも、初期費用だけでなく撤去費用がかかってしまったり、契約期間として年数の縛りがあることもあるので、サービス内容を比較しながらお住いのエリアに対応している会社を探す必要があります。
また、階段形状によってはレンタルができない場合もあるので注意が必要です。基本的にはレンタルの場合、鉄砲階段と呼ばれる直線階段のみ取扱いの会社が多いです。
レンタル品の撤去後は?
レンタルの一番のデメリットとしては、階段昇降機を撤去した後、階段を設置前の状態に完全に復旧することが不可能なことです。
階段昇降機のレールは屋外の場合は強度を高めるための「芯棒打ち込み式アンカー」と呼ばれるオールアンカーで施工します。屋内の場合は木ビスを使用します。
ビスやアンカーを抜いた後の簡単な補修はできても、完全に元通りに復旧するとなると工務店等に補修を依頼しなければいけません。階段昇降機の撤去後にレンタル料金以外の料金が発生することもありますので注意が必要です。
階段昇降機を購入する場合
購入のメリット
購入のメリットは階段形状を選ばずどんな階段にも取り付けが可能な事です。1台1台オーダーメイドでレールを作成するので、お客様がどこで乗りたいor降りたい、レールを伸ばしたい等の要望を叶えることができます。
例えば、1階は玄関のタタキまでレールを伸ばして靴を脱いだらそのまま2階に上がりたい、2階は寝室のドア前までレールを伸ばしたい等、自由自在にレール設計が可能です。
また保証面でも、購入の場合は設置後1年間のメーカー保証がついており、その後の保守プランも充実しているので故障やトラブル時の安心感があります。
購入のデメリット
購入のデメリットは、やはり階段昇降機が高額な商品であること。また、せっかく設置したのに使う機会がないまま残念ながらご本人様が入所やお亡くなりになってしまうこともあります。
安心感のために
いつもは元気に暮らしていても、病気や介護は待ったなしで突然降りかかってくることがあります。そんな時、事前に家の中の住環境を見直しておくことはとても重要です。ご家族の看病をしながら、入院の手続きや介護保険の申請、退院後の生活環境を整えるのは大変なことです。
最近の傾向として、今はまだ手すりを使って階段は上がれるけれど、上がれなくなった時のためにあると安心だからという理由で設置をするお客様も増えています。
ご両親の介護のために階段昇降機を購入し、その後ご両親が亡くなった後に、2世代でご自身でも使っているという方も少なくありません。
おわりに
「レンタル」と「購入」は階段昇降機を利用する目的や用途、階段の形状、期間によって選択は異なります。お住いの地域によってもサービスは異なります。
ぜひ、階段昇降機の専門の業者やメーカーにお問い合わせしていただくことをお勧めいたします。
毎日の生活が少しでも楽になって、お出掛けや外出が楽しくなるような階段昇降機ライフを送りたいですね。