階段昇降機の「直線型」と「曲線型」の違いについて

階段昇降機の「直線型」と「曲線型」の違いについて

インターネットで階段昇降機を検索した時によく出てくるワードで「直線型」と「曲線型」と言う言葉を聞いた事はありませんか?

階段昇降機メーカーのホームページ上でも、この二つに分類されていることが多く、その種類によってデザインや機種にも違いがあれば、価格や納期も違います。

「直線型」と「曲線型」はそれぞれどういうものなのか、それぞれどういうメリット、デメリットがあるのかご説明していきたいと思います。

直線型の階段昇降機について

「直線型」階段昇降機と呼ばれるものは、いわゆる鉄砲階段と呼ばれる真っすぐな直線階段に設置が出来る機種となります。

レールの素材がアルミの型押し材となっていて、その名の通りレールは直線で曲げることが出来ません。
最近の戸建住宅は、踊り場がなく、一度つまずいてしまうと下の階まで一気に落ちてしまう危険性がある直線階段はほとんどなく、90度に折れるL字型、もしくは180度コの階段の形状が一般的となっているため「直線型」は設置できないことが多くなってきています。

お客様によってはL字型の階段を真っすぐに改修して、「直線型」を設置する場合もありますが、改修できるスペースの問題があるので、すべての階段に「直線型」の設置ができるとは限りません。

また、「直線型」の利点は、すでに完成しているアルミレールをカットするだけなので納期が短く、価格も安価であることが多いですが、反対にデメリットとしては、レールを曲げることができないため階段上しか椅子を移動することができません。

上階側で降りるためには、最上段の手前に停止した椅子を回転し、足をしっかり上階に着地してから乗り降りします。そのためお一人で立ち上がりができる方、ご利用者の介助をする方がいることが前提となります。

また、「直線型」の場合はコンセントが入っている時だけ椅子が移動する仕組みになっています。

「曲線型」の階段昇降機について

「曲線型」はその名の通り曲線のある階段、L字やコの字型の階段や、中間に踊り場がある階段に取付けが出来るタイプとなります。

世の中に同じ人がいないように、世の中に同じ階段と言うものはありません。1段1段高さや寸法を測ってオーダーメイドでレールを作成するため、価格や納期もかかってしまうのが特徴です。

ただし、完全オーダーメイドなので設置できない階段はほぼありません。
また、お客様の方でここまで伸ばしたい、ここで乗り降りしたいというオーダーが叶うのも「曲線型」だけの利点です。
お客様のご希望で玄関タタキの中までレールを延長したり、寝室のドアの前にレールを止めたりと自由に設計ができます。

また、「曲線型」の場合のほとんどはバッテリー式で、下階と上階のレールの端部に充電スポットがあるので、階段昇降機に乗って移動してそのまま椅子を置いておけば自動的に充電する仕組みとなっています。

階段昇降機のご相談、お待ちしています!

いかがでしたでしょうか?
ご自宅の階段の形状、お客様のご要望はもちろんのこと、ご利用者様の体調、介助する方の有無などによってもおすすめできる階段昇降機は異なります。

ぜひ担当の販売店にご要望をお聞かせください。あなたのご自宅にぴったりの階段昇降機がきっと見つかるはずです。